トルクコンバータは交流を直流に変える器械なの!?建機を乗り回す土建屋が解説!
建設機械施工管理技士の勉強をしていて、多くの方がつまずくポイントとして挙がるのが、原動機の範囲です。そのなかでも、HST(ハイドロスタティックトランスミッション)方式やトルコンパワーシフト式といった運転方式の違いが試験問題で頻出されています。
今回は、過去問を見ながら、トルクコンバータについて言及していきます。
建設機械施工技術検定を合格するために、共に頑張りましょう!
令和2年度2級建設機械施工監理技術検定学科試験 択一式種別問題(第1種)試験問題
No.3の解説
令和2年度2級建設機械施工監理技術検定学科試験 択一式種別問題(第1種)試験問題
No.3 ブルドーザの動力伝達装置に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
⑴ トルコンパワーシフト式は、ACモータにより左右のクローラを駆動させる。
⑵ ハイドロスタティック(HST)方式は、ダイレクトパワーシフトの操作性とトルクコンバータ式の高効率を兼ね備えている。
⑶ ディファレンシャルステアリング式は、油圧モータで左右のクローラの回転数に差速を与えることで旋回する。
⑷ 回転動力は、ステアリング装置、ベベルギヤ、終減速装置の順に伝達される。
正解は、⑶です。問題文の誤りを解説していきます。
トルコンパワーシフトとは
トルコンパワーシフトとは、
トルコンとは、トルクコンバータの略です。
トルク(駆動力)をコンバート(変換)するんです。
コンバータとは
コンバータは、交流を直流に変えるための器械です。
英語でconvertと表され、日本語で変える、変換すると訳されます。
以下のサイトで、詳しく解説されています。
ACモータとは
ACモータとは、交流の電源で動作するモータのことです。
Alternating Current
一方で、直流電源で動くモータのことをDCモータといいます。
Direct Current
詳しくは、以下のサイトを参照してください。
⑷の正確な順番は以下のとおりです。
ステアリング装置→終減速装置→ベベルギヤ
ステアリング装置
ステアリング装置とは、かじを取る装置のことです。
ブルドーザや普通自動車などはハンドルを回すことで、かじをとることができます。
したがって、ステアリング装置とはハンドルのことと考えておくとイメージしやすいです。
厳密にいうと、ハンドルのほかにシャフトやギヤボックスも含まれています。
終減速装置
終減速装置とは、
ベベルギヤ
ベベルギヤとは、