閉合比と閉合差、閉合誤差の違いは? 社長あととりが過去問も解説!
「閉合比」あるいは「閉合差」、知っていますか。測量士補の試験勉強に取り組まれている方でもご存じない方が多いようです。
2023年1月現在、測量士補試験では過去7年間出題されないのに、土木施工管理技術検定の試験では閉合比の問題が出題されています。
一方で、「閉合誤差」は測量士補の試験問題としてよく出てきます。
今回は、閉合比及び閉合差、閉合誤差の違いとそれぞれの過去問を解説していきます。
閉合比とは
簡単にいうと、閉合比はトラバースの精度をあらわしています。もっと簡単にいうと、その測量が良かったのか悪かったのかを比率で結果を出しています。
よく1/2000や1/1000という表記を目にしますよね。1/2000と1/1000のどちらの結果が良いかというと、1/2000です。
なぜかというと、1/2000のほうが0に近いからです。
誤差が0ということは、誤差がない。つまり、0に近い方が正確であるということになります。
閉合差とは
閉合差とは、測量の始点と終点を結ぶ測量線の起点と終点での測量値の差を示します。つまり、同じ測量線で測定した始点と終点の位置の差異を表す指標であり、閉合差が大きいほど測量の精度が低くなっています。
閉合誤差とは
閉合誤差とは、簡単にいうと、閉合できていない誤差をあらわしています。
測量線の始点と終点を結ぶ2つの点を測量した際に、どれだけ誤差が出ているのかを確認することができます。
過去問解説
過去問を解説していきます。